農業でITをよくしたい!
こんにちは!
僕はWeb系のサーバーサイドの勉強をしている大学院生です。
これまでは研究室で使われるシステムの開発をしてきました。
将来的には「農業」と「エンジニア」を組み合わせた仕事をしたいと思っています!
そこで今年の夏休みは、
サイボウズ株式会社のサマーインターン2017に参加してきました!!
サイボウズ株式会社は「サイボウズOffice」「Garoon」「kintone」などのグループウェアの開発、販売、運用を扱う会社です。
なぜ、僕がサイボウズさんのインターンシップに参加したかについては後々お話しするとして、
僕がサイボウズさんのインターンシップに参加した中で一番みなさんにお伝えしたいこととは、
自分が「行動」しなければ何も始まらない。
ということです。これは、僕がインターンシップ先でお会いした中村龍太さん(以下龍太さん)の実体験の中で語られた言葉です。今では、僕はこの言葉を身に染みて感じています。
「農業」と「エンジニア」2つの分野で働く方々との輪を広げたいという気持ちから自らが行動し情報を発信していくことを大切にしています。
この言葉だけを見たら、
「自分が行動しなければ何も始まらないだなんて当たり前のことではないか」という反応が大抵返ってくると思います。
それではなぜ僕は「自分で行動を起こす」ことがとても重要であると思ったのか、
その背景について順々にお話ししたいと思います。
インターンシップに求めたもの
僕が本格的にプログラミングを学習し始めてから1年半が経ちます。
大学で習った基礎程度のcやJavaを頼りに、研究室で運営していたWebサービスを改良するためにPHPを学び始めました。
正直、最初の半年は地獄のようでした。PHP以外にも、JavaScript、HTML、CSS、DBのような関連知識が多く何度も「自分は何の勉強をしているのだろう?」とくじけそうになりました。
それでもやり続けられたのは開発環境上でチュートリアル程度の知識でも自分が書いたコードが動くことに感動し続けられたからだと思います!
そんな時期を乗り越えて、1年が経つ頃にはDBと連携しながら自分の頭にあるイメージを画面上に表示させることができるようになっていました。そして、同時にその頃から
「これまでの知識が実際の開発でどのぐらい通用するのか知ってみたい」と思うようになっていったことがインターンシップに参加しようと思ったきっかけでした。
そして、僕の職業選択の1つとして「エンジニアとして農業に携わる仕事がしたい」と考えていたことから「農業IT化」に非常に興味がありました。(僕がなぜ、農業に興味をもっているのか?それは初めに書いたブログに少し載せています。気になる方はそちらをどうぞ!)。
以上のことから「農業」と「エンジニア」に関連するインターン先を探していたところ、サイボウズ株式会社に所属しながら「農業とIT」を軸に、「複業」という形で働く龍太さんの記事を発見したのです。
記事の中で特に気になった部分は「複業」という考え方です。「副」ではなく「複」です。副業というのはどちらかがメインでどちらかがサブの職業になることです。対して、複業とはどちらもメインに働くことです。僕は将来的に農業とエンジニア、どちらもメインとして働くことができたら幸せだと思っていたので、複業という考え方はまさに理想的でした。
僕がインターンに応募した主な理由は技術力を試すことでした。その一方で龍太さんとお話することできたらいいなと思いが次第に大きくなっていきました。元々の目的に加えて尊敬できる人が働いている職場であるサイボウズ株式会社のインターンシップを選ばない理由はありませんでした!
インターンシップの内容についてはこちらにて詳しく書いているので、サイボウズさんのインターンシップに興味がある方や来年就活を迎える学生さんに見てもらえたらと思います!
僕が気になる4つのこと
僕はインターンシップ初日に、「技術者と農業を組み合わせることに興味があります」ということを人事の方に自己紹介をしました。
すると、インターンシップ中の連絡手段として使用していたkintone&Garoonにて龍太さんとの面談が組み込まれていたことに僕は気がつきました。
僕にとっては、サプライズ的に龍太さんとの面談が決まりとても嬉しかったです!
僕は龍太さんとの面談前にはたくさんの記事を読み返し、限られた時間の中で自分が聞きたいことはどんなことなのかを以下のようにまとめました。
- 現在所属している企業との出会い
- 農業を複業に選んだのはなぜ?
- どのようにして農業にITを組み合わせているのか?
- 新卒から複業を視野に入れることについてどう思うか?
1.現在所属している企業との出会い
僕は、龍太さんの特集記事などで龍太さんが企業に属するに至る簡単な経緯は知っていたのですが記事には書かれていない細かい部分を聴くことができました。
お話のなかで、
赤木:現在所属している方との出会いは運の巡り合わせだったのでしょうか。
龍太さん:私は運というのはないと思っています。自分が行動したからこそ、現在所属している会社の社長と出会うことができました。
僕 はこの言葉が心に引っかかりました。
偶然その事象が起こるためには、それを引き寄せる行動を起こさないと人は寄ってこない。その行動を起こしている時点で、偶然ではなくなっているのかな。
と自分なりに考えました。そして、
龍太さん:自分が行動しなければ何も始まらないよ。
この言葉は今までも聞いたことがありました。しかし、僕にとって、
「農業とITを組み合わせてどう切り開いて行くか悩んでいる時に、龍太さん自身の体験によって語られた、自分から行動することの大切さを聴けたこと」
が非常に重要でした。
今までなんとなく行動しなきゃダメだよねという僕の考えは消え、自分から行動したい!と思えた瞬間でした。
2.農業を複業に選んだのはなぜ?
赤木:中村龍太さんは初めから農業を複業にしようと考えていたのですか?
龍太さん:全く考えてませんでした。いろんな人に、農業に興味があるとかやってみたいという話をしていたら、そこから広がっていきました。
農業へのこだわりがあると思っていたので、全くというのはまさかの答えでした。
でも、この話は「1. 現在所属している企業との出会い」でも話をした「自分で行動する」という部分とも被っているのかなと思いました。そうでないと農業に興味ない人に農業の複業の話は降ってこないと思います。
龍太さんは多くの人と関わる際に、農業以外の話の中でも自分が興味のある農業についての話をすることで情報発信をしてきたのではないかと思いました。
僕は、大事なのは自分が考えていることをいろんな人と共有することだということに気付きました。
3.どのようにして農業とITを組み合わせているか?
kintoneと農業を組み合わせているという情報だけでなく、実際にどんな情報をkintoneで扱っているのか気になりました。
僕は、実際に龍太さんが育てるリコピン人参の栽培管理をkintoneで行っている画面を見せていただきました。農家さんが手書きやエクセルで管理していそうなものが見ただけでわかりやすく表示されていたり、多くの人と現在の野菜の成長度合いや過去の肥料、機械の管理状況を共有できたりといったシステムとなっていました。
僕は、農業とITの行き着く先の1つであるセンサーを利用して栽培の管理をすることやノウハウの伝達技術を見れたことで今後のモチベーション向上となりました。
4.新卒から複業を視野に入れることについてどう思うか?
正直僕は、龍太さんが農業とITの複業ができているのは若い時に技術者として働いて基盤を作り、人脈を広げキャリアを積んだからではないかと思っていました。それに比べ僕はまだ、胸を張って自慢できる人脈もキャリアもありません。それに今後、就職した時に新卒から複業したいと考えることは会社に対して非常に失礼なことではないかという不安もあります。
これを、龍太さんに話してみたら間髪入れずに
龍太さん:やってみたら?
と一言。僕の予想とは全く異なるお返事が返ってきました。続けて、
龍太さん:僕が農業に関わり複業を始めたのが30歳を超えてからだったから、きみが今から始めたら僕より10年早くいろんな挑戦ができるし、僕よりすごいことができるよ。
僕自身、質問をする前に龍太さんに後押ししてもらいたいという反面、新卒から複業をすることは難しいという答えが返ってくるのではないかという不安もありました。
僕は龍太さんの言葉を聴いて、心につっかえていた不安が晴れていくようでした。
人から話を聴いて自分を変えるための3つの要素
SNSやブログは情報収集のツールと考えていた僕が、自分の考えを発信して多くの人たちとのつながりを作りたいと思い、情報公開のためのブログを始めることで自分を変えるための一歩を踏みだしました。
僕は、龍太さんとの面談を振り返り自分を変えることができたのは3つの要素があったからだと思います。
それは、
- 尊敬する人物
- 話を聴く内容に対して本気で悩んでいる
- 自分から行動する
この3つの要素です。
今回の面談では、人から話を聴いて自分を変えるための3つの要素が全て揃っていました。1つでも欠けていたらこのブログを書かず、自分を変えようとしていなかったと思います。
僕はこの条件は偶然ではなく、必然的に揃えることができると思います。まずは、本気で悩んでいることを考え、悩んでいる分野で活躍する尊敬できる人物を見つけ、その人と話をするために自分から行動を起こすということです。
インターンシップで自分の実力を試すことが主な目的とはいえ、インターンシップ中に今回の面談が可能になったのは偶然ではなく、必然であったと思います。
本当に、僕にとって大きな体験でした。
自分のことを伝えてみました
インターンシップ最終日には成果発表会がありました。僕はそこでインターンシップ期間中に実装した機能の説明をした後に、インターンシップに参加して自分の将来のことについて深く考えることができたことを伝えました。
僕はサイボウズさんのインターンシップでお世話になった一人一人と真正面から関わったことで、自分なりの将来の働き方を考えることができました。そして僕はこのインターンシップの中で最も重要であると感じた「自分で行動すること」を実践し、農業とITに関わっていきたいと思いました。
農業×ITで働く全ての方へ伝えたいこと
インターンシップ終了後にこのブログを開始して自分の考えを発信していこうと思っていて、
将来的には、農業とITのどちらも大切にする働き方ができれば良いなと思っています。
ざっくりと「農業×IT」で働いていきたいですが、
じゃぁ、どう組み合わせていきたいかと聞かれれば
はっきりとした答えは見つかっていません。
ただ、インターンシップを終えて、考え方が大きく変化しました。それは、
農業でITをよくする
です。「ITを使って農業を良くしていく」というのはよく聞きます。ですが僕は技術者として農業に携わる中で、農業を大切にする気持ちを忘れないために、「農業のおかげでITが良くなっていく」ことができるように農業とITを組み合わせていきたいと思います。
そして、その組み合わせは最近話題の IoTでセンサーを使って管理するのか、流通の部分なのか、それとも新しい何かなのかもしれません。
そこについては、後一年半ある大学院生活の中で探りながら、ブログでも発信していこうと思っています。
今回のインターンシップでは、技術的な部分はもちろんなのですが、自分の人生にも変化をもたらしてくれる体験をさせていただきました。
僕をインターンシップに選んでくださったサイボウズ様に感謝いたします。
最後まで読んでくださって本当にありがとうございます!!
ぜひぜひ、コメントしてくださると嬉しいです。
農業×ITで働くの方からのコメントも待っています!!